転職のきっかけってどんな感じ?
- 給与が低いから?
- キャリアアップが望めないから?
- 会社の将来が不安だから?
- 人間関係が悪いから?
- こんな理由で転職したら甘えかな?
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、40歳を機に、これまでの仕事とは全く異なる業界へ転職をしました。
それまでに、転職について何度か考えたこともありましたが、実際に行動に移すことはなく、新卒で入社した会社でずっと働いていました。
でも、40歳を目前に働き方に対する考え方が変わったことがきっかけで、そこから一気に転職まで進みました。
本記事では「厚生労働省が調査した離職の理由」の概要をまとめつつ、私が経験した「働き方に対する考えの変化(転職を決断したきっかけ)」について紹介します。
「転職のきっかけってどんな感じ?」という方への参考になればいいなと思いますので、ぜひ記事をご覧ください。
転職理由の調査結果
令和2年転職者実態調査の概況(厚生労働省)に「自己都合による離職の理由別転職者割合」の調査結果がありましたので、内容を抜粋したものを以下に示します。
「自己都合」による離職理由(3つまでの複数回答)をみると、「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が28.2%で最も高く、次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」が26.0%、「賃金が低かったから」が23.8%となっている。
厚生労働省:令和2年転職者実態調査の概況(概況版)p18、表16を加工して作成
回答 総数 40~44歳 「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」 1位(28.2%) 1位(29.1%) 「満足のいく仕事内容でなかったから」 2位(26.0%) 1位(29.1%) 「賃金が低かったから」 3位(23.8%) 5位(19.5%) 「会社の将来に不安を感じたから」 4位(23.3%) 3位(23.3%) 「人間関係がうまくいかなかったから」 5位(23.0%) 4位(20.5%) ※調査客体数:9,890人 有効回答数:5,530人 有効解答率:55.9%)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf
転職の理由は人それぞれ異なりますし、決して1つではないと思いますが、この調査結果は参考になると思います。
特に、総数で3位(23.8%)の「賃金が低かったから」が、40~44歳の回答では5位(19.5%)と低下していることが特徴的だと感じました。
これは40歳ぐらいの年齢だと、新卒入社から比べるとそれなりに賃金も上がっていることで、離職の理由としては低くなるのかなと推測します。
一方で「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が総数でも、40~44歳でも、最も高い結果です。
私が転職を決断した理由も「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」に該当します。
正確には「よくなかったから」ではなく「合わなくなったから」ですが
以下に、私が転職を決断するに至った「働き方に対する考えの変化」について紹介します。
働き方に対する考え方の変化(転職を決断したきっかけ)
私はそもそも新卒の就職活動の際に、具体的な希望や将来の目標があったわけではなく、大学で学んだことが活かせそうな会社という条件だけで、前職の会社に入社しました。
そんな感じで入社した会社ですが、仕事を覚えていくうちに、仕事が楽しいと思えることも増えてきて、自分で言うのもなんなのですが、仕事は結構真面目に取り組んでいました。
そして、家庭を持つようになり、気づけばその会社で働くことが当たり前の状況になって、多少の不満は我慢するのが当たり前で、労働条件が悪いとは思ってもいませんでした。
色々なことを我慢して働いていることに気づいた
そんな感じで働いていたのですが、ふと転勤について考えた時に、急に考え方が変わりました。
前職は転勤のある会社だったので、私も2回の転勤を経験しています。
でも、40歳を目前にして、次の転勤命令のことを考えた時に、ふと疑問に思いました。
「これまで、色々なことを我慢して働いていたのでは?」
気に食わない上司がいるとか、無駄な会議が多いとか、仕事への不満みたいなものはいくらでもありましたが、そういうことはどこの会社でもあり得ることですし、自分の工夫次第でいくらでもやりようがあることだと思うので、まだ我慢できると思いました。
でも、以下の3つのことは「これまでは我慢していたけど、この先は我慢したくない」と思い、この時に「労働条件が合わなくなっている」ということに気づきました。
- 自分が好きなところで暮らしたい
- 転勤したくない
- 満員電車で通勤したくない
こんなこと我慢できるだろ、と言われる内容かもしれませんが、私にとってはこれが正直な気持ちでした。
価値観は人それぞれだと思いますので、自分の気持ちに正直になることも必要なことだと思います。
(転勤のメリットとデメリット、満員電車のストレスについては、こちらの記事で紹介しています)
我慢したくないことまで我慢して働きたくない
我慢して働いているということは、ずっと自分の気持ちのどこかにはあったことですが「家族もいるし、ある程度のことは我慢して働くことが当たり前」という考え方で誤魔化していました。
でも、我慢したくないことが明確になると「我慢したくないことまで我慢して働きたくない」という考え方に切り替わりました。
- 自分が好きなところで暮らしたい
- 転勤したくない
- 満員電車で通勤したくない
そこで、上記の3つの条件を全て満たすにはどうすれば良いか考えた結果、前職の会社では実現できない(労働条件が合わない)ので、転職することを決断しました。
自分の気持ちに正直になる
私の場合、これまで転職を検討してもなかなか実行に移せなかったのは「自分がどうしたいのか」ということを真剣に考えていなかったんだなと思います。
転職する理由が、自分がどうしたいのかを真剣に考えた結果なのであれば、たとえ周りから「そんな理由は甘えだ」とか「そんなことで転職するの?」と言われても、関係ないと思います。
「自分の気持ちに正直になる」ということは、年齢を重ねて色んな状況を抱えてくると、実はすごく難しいことですよね。
でも、時には自分の気持ちを最優先して決断することも、とても大事なことだと思います。
まとめ
転職を検討する理由は人それぞれですし、なかなか転職に踏み切れない状況もあると思います。
私の場合は「働き方に対する考え方」が変化したことがきっかけで「自分の気持ちに正直になる」ということに気づき、一気に転職まで進みました。
「自分の気持ちに正直になる」ことは、なかなか難しいことだと思いますが、これを少しでも意識することができれば、自分の決断に自信を持って、前に進むことができるのではないかと思います。
転職について悩んでいるのであれば、ぜひ「自分の正直な気持ち」について、よく考えてみていただきたいと思います。
今回紹介した私の経験が、少しでも参考になれば嬉しく思います。
今回は以上です。
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